浪人時代自分はこう切り抜けた
自分も昔大学受験に失敗し、浪人した。
現役生の時はとにかく勉強が苦しかった。 授業が全くわからず、模範解答を見てもなぜその解き方をするのかがわからなかった。 そして、わからないから覚えられないという悪循環に陥っていた。
そんな理屈など考えず、まず覚えろと言われたが、高校では問題のパターンが多すぎて覚えられない。 中学生の時はそれなりに勉強ができ、問題パターンもすんなり覚えることができた。今思えば、自分のはじめから持っていた才能の限界はそこだったのだろう。頑張らなかったわけではないが、勉強が高校ほど苦しくなかった。
もった能力が高い人にとっては、自分の高校の時の感覚なのだろう。
とにかくわからない。納得行かないものは覚えられない。
ただただ授業は苦しかった。 時間を費やせど費やせど自分の中で勉強が進んでいっている感覚がつかめない。穴の空いたお盆に必死に水を注いでいる感覚だった。
自分がとった作戦
こういうふうに自分がもって生まれた才能みたいなものの通用しない場面に出会った時、いろいろな立ち向かい方があると思う。 それは人それぞれで、自分にあった方法を探ることがたぶん本当の力になる。
高校3年生の受験間近までそんな先が見えない状態が続いた。当然センター試験もぱっとしない結果。おそらく浪人は確実だろうという所まで来た。けれど、この調子で1年勉強を続けても足元つるつる滑るだけで現役と同じ結果になるのは自分にも見えていた。
なんとかしないとなんとかならない。
にっちもさっちも行かなくなった自分が結局選んだ方法は、時間とか効率とかを捨てるということだった。塾や学校ではしょうがないことではあるが
とにかくしょうもないことでも、納得するまで考えた。式の展開一行をほんとうにしっくりくるまで何日も考え続けた。
そのときの助けとなったのは本だった。
自分は高校生の時から小説が好きで常に読んでいた。
英語の予習もせずに読書、部活もせずに、とにかくずっと小説を読んでいた。長い本とか量は関係なくなるくらい文字を読むことに慣れていた。
これが本当に良かったと思う。
浪人の1年を切り抜けた方法はとにかく問題集ではなく、やさしい入門の専門書のようなもので調べまくり、納得するまで考え続け、問題集の答えではなく自分で思いついた解法でひたすら解いていった。
とにかく批判されながらも馬鹿にされながらも、一人で一歩一歩積み上げることが本当の実力につながるということを実感として得られた浪人時代は、自分にとって非常に有益な体験だった。
↓とにかくこれを納得行く自分の解法で解けるまで考えつづけた。
チャートもやったがそれより自分にはこれがあってた。
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