アラサーだってさー

教育関係のお仕事をしているアラサーだってさー

「子どもの時に戻りたい」という大人を信用してはいけない

つい最近同窓会・新年会があった。

当然みんなアラサーなので、社会に出てそれなりの期間が経ち、家庭をもっている友達も少なくない。会話の内容はだいたい仕事のこと、結婚のこと、同級生のうわさ話、それと健康のことが少々。とにかくどの話題も多くが愚痴だ。

 

その話の内容を聞いていると

とにかく今は仕事が忙しい。まともに休憩時間もなく、昼休みもご飯をかきこむだけで精一杯。子どもの頃はなにも気にせず遊んでいられたし、半ドンがどうとかこうとか。あのころはなんでも楽しかった。馬鹿なことができて楽しかった。

 

 

ところで、半ドンって言葉センセー大っ嫌い。言葉自体が嫌いっていうか。嬉しそうに半ドンって言ってる大人の存在が大っ嫌い。つばぺっぺぇっですわ。

ほんと好きに自分たちで半ドンしてくれればいいのである。 

英語の勉強をもっと小さい時からしておけばよかったといっているやつと同じくらいぺっぺ。記憶力が衰えてきているとか頑張らない理由を勝手に作っているやつです。

全部現実から逃げてる人。今頑張らない言い訳。

 

 

子どもに向けていっとくけど、周りは自分勝手なことをいっているおっさんばっかりだ。先に生きているからといってすごい人が多いわけではなく、君たちの年代の周りのどうしようもない人間が少し年を取っただけで、中身は何も変わっていない。

そういう人間が若い人は草食でとか、ゆとりとか、根性無いとか、車離れとか行っているのである。

 

 

そんなどうでもいいことを聞かされている若者よ。騙されてはいけない。とにかくできるだけ、そういううざい大人の話は聞き流せ。はいはいいってドタキャンしろ。

わざわざ合わしてあげる必要なんてないよ。

 

 

若い人に覚えておいてほしいことがある、まじめにそのような大人のいうことを聞こうと頑張って苦しんでいる人に気づいてほしいことがある。

それは大人は後は死んでいくだけということだ。これから必ず、減っていく。これは絶対必ずだ!増えることはない。

 

とにかくこの一日を自分の納得することに一生懸命取り組むのだ。

その一日で大体3000人の目の上のたんこぶは死んでいく。 君たちを邪魔する奴らは3000人ずつ減っていくのだ。*1

 

「毎日つらそうなおとなになりたくない」 というだろうか?

君たちは騙されている。

 

確かにツラいことはある。

ただ、大人はそのツラい部分を選ぶことができる。 今までのようにわけもわからないまま与えられる辛さではなく。自分から選びって行く困難だ。

それはこれまでよりずっと精神的に楽なものだ。

 

先生がいなくなるのを待つのだ。上司がいなくなるのを待つのだ。親がいなくなるのを待つのだ。 いや、そんなに待つ必要もない。 いなくなるまで待たなくても、老いは確実に、平等に訪れる。 油断し、錆びきって体が弱ったやつらの脇をスキップでかわしていけ。

 

 

正しいとか正義とかそんなものは残酷なまでに関係なく、若さこそがその社会のルールを決めていく。

これからが君たち(自分たち)の時代なのだ。

 

 

 

おなら (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

*1:厚労省発表の「人口動態調査」によれば、平成22年の年間死亡者数は、119万7,012人。平成21年の年間死亡者数は、114万1,865人。これをそれぞれ365で割ると、3,279人、3,128人となり約3000人が死んでいっていることになる。